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暗号化の種類〜秘密鍵と公開鍵とは〜

暗号の復号には、「鍵」が必要です。ではその鍵にはどのようなものがあるのでしょうか?

●秘密鍵(あるいは共通鍵)
「シーザー暗号」の場合、アルファベットをずらす文字数が「鍵」でした。この場合、暗号の
送受信者間にてずらす文字数を共通認識とすることが大前提です。

  図2.シーザー暗号と共通鍵


UNIX の世界では、「rot13」というプログラムが存在しており、ずらす文字数を伝統的に
13としてシーザー暗号を復号/作成するためのコマンドとして標準装備されていたりします。

「単換字暗号」の場合、アルファベットを一定でずらすのではなく、各文字をランダムに別の
文字にマッピングします。送受信者間では、このマッピング情報一覧が共通鍵となります。
すべての文字の対応関係分からなければいけないため、解読の難度は向上していると言えます。

  図3.単換字暗号と共通鍵


●公開鍵(あるいは非対称鍵)
暗号技術において、「鍵をどうすれば相手に(安全に)渡せるのか?」という長年の懸案事項が
ありました(鍵配送問題)。その解決のために誕生したのが、この「公開鍵」です。
対となる2つの鍵を作成して、その片方は一般公開可能となっています。メールで相手に
送信する際に、経路の途中で盗聴されてしまっても大丈夫ということです(方式自体の考案は
1976年)。
この公開鍵で暗号化すると、対となっているもう一方の「秘密鍵」でなければ復号はできない
という仕組みになっています。公開鍵と異なり、秘密鍵の方を盗まれた場合には暗号として
はもはや意味を成さないことになります。

  図4.公開鍵


    ●暗号化の歴史〜そのルーツは紀元前〜
    ●暗号化の最先端〜量子暗号とは〜
    ●暗号化の特徴〜既存アルゴリズム〜
    ●暗号化の課題〜2010年問題〜
    ●暗号化の課題〜なりすまし年問題〜
    ●暗号化の現在〜製品の紹介〜
    

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