●暗号化の歴史〜そのルーツは紀元前〜
暗号のルーツは古代ローマに遡ります。「シーザー(カエサル)暗号」は、当時の軍事関係者であるガイウス・ユリウス・カエサルが利用していたことに由来しています。
どの暗号にも共通する要素である「鍵」ですが、このシーザー暗号の時点で既に存在しました。
シーザー暗号の場合、復号するには暗号文中に書かれているアルファベットを「3文字ずら
せばよい」という規則をもっていました。つまり、A → D, Y → B というように文字を
読み換えるということです。ここでは、この数字の3が「鍵」ということになります。
紀元前500年という時代に誕生したこのシーザー暗号ですが、現代となっては単純そのもの
と言えます。しかし、「規則性」(アルゴリズム)と「鍵」という暗号における普遍的2大要素を
既に備えていました。
図1.シーザー暗号
ここでいう「鍵」ですが、その値が分からなかったとしても「全数探索」や、文字の出現頻度等を
調べることで理論的に「解読」できてしまうことが知られています。
因みに、シーザーの生きていた当時でも、軍事情報ではなく私信のときに用いていたそうです。
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